ロレックス1601と1603の違いが気になるあなたへ

ロレックス1601と1603の違いが気になるあなたへ

ロレックスを選ぶ際、「1601と1603の違いがよく分からない」という声は非常に多く聞かれます。見た目はそっくりでも、細かな部分に意外な違いがあることをご存じでしょうか。

とくにビンテージロレックスの世界では、わずかな仕様の差が価値や人気に大きく影響します。「どちらが自分に向いているのか」を判断するには、外観・機能・価格など多角的な視点から比較することが重要です。

知らずに購入して後悔する人も多いため、違いを把握することが失敗しない選び方の第一歩です。

この記事では、1601と1603の基本スペックから価格・資産価値まで、5つのポイントで徹底比較していきます。どちらを選ぶべきか迷っている方にこそ、最後まで読んでいただきたい内容です。

この記事で分かること

  • ロレックス1601と1603の外観や仕様の違い
  • ケース素材・ベゼルデザインの見分け方
  • 装着感や使用シーンに応じた選び方
  • 中古市場での価格帯や資産価値の比較
  • 初心者にも分かりやすい選定ポイント

ロレックス1601と1603の概要と共通点を押さえよう

ロレックス1601と1603の概要と共通点を押さえよう

基本スペックと共通の特徴

ロレックス1601と1603は、どちらも1960年代から1980年代にかけて製造されたヴィンテージモデルです。デイトジャスト機構を搭載しており、3時位置の日付表示と瞬時切り替え機能が特徴です。ケースサイズは共通して36mmで、搭載されているムーブメントもほぼ同じCal.1565またはCal.1570が採用されています。耐久性と信頼性に定評のあるムーブメントで、今なお多くのユーザーに支持されています。

歴史的背景と登場時期の違い

1601は1959年に登場し、1603はその後を追うように1962年にリリースされました。どちらもロレックスの普及を広める重要な役割を果たしましたが、1601は高級志向モデル、1603は実用性重視モデルとして棲み分けがされていました。特にアメリカ市場での展開に力が入れられ、1603は比較的安価に提供されたことから流通量も多く、現在の中古市場でも見かけやすいモデルです。

ムーブメントの仕様比較

どちらのモデルも、初期にはCal.1565が、後期にはCal.1570が搭載されています。自動巻きムーブメントで精度も高く、クロノメーター認定を受けた個体も多く存在します。ただし、後期の1601には秒針停止機能(ハック機能)が搭載されたケースがある一方、1603には搭載されていない個体も多いため要注意です。定期的なオーバーホールで長く使用できる点は、どちらにも共通しています。

同時期に存在した他モデルとの関係性

ロレックスは同時期に、オイスターパーペチュアルやエアキングなどのモデルも展開していました。1601と1603はその中でも「デイトジャスト」としての系譜を築いた代表格です。特に1601は金無垢モデルの展開もあり、上位ラインとの違いを意識させる存在でした。これに対し、1603はステンレススチールに特化し、より実用性と価格面でバランスの取れたモデルといえます。

ケース素材とベゼルの違いに注目!外観で見分けるポイント

ケース素材とベゼルの違いに注目!外観で見分けるポイント

1601のフルーテッドベゼルの魅力

1601の最大の特徴は18金製のフルーテッドベゼルです。ギザギザとしたベゼルは光の反射で高級感を演出し、フォーマルな印象を与えます。ホワイトゴールドやイエローゴールドが使用されており、ビジネスシーンでも映えるデザインとして支持されています。多くのユーザーが「写真で見て一目惚れした」と語るのもこのベゼルの存在感ゆえです。

1603のエンジンターンドベゼルの特徴

1603は、ステンレス製のエンジンターンドベゼルを採用しています。直線的な彫りが交差する独特な加工で、1601よりも控えめで落ち着いた印象を持たせます。カジュアルな装いにも馴染むため、普段使いに適した仕様です。また金属アレルギーが気になる方にも比較的安心とされています。

ケース素材の選択肢とバリエーション

1601にはステンレス×ゴールドのコンビ、イエローゴールド、ホワイトゴールドなど複数の素材バリエーションが存在します。これに対し1603はほぼステンレス一択で展開されており、素材選びの幅は限定されます。見た目の豪華さや所有感を求めるなら1601、堅実性を重視するなら1603という住み分けがされています。

実際の見た目の違いを写真で解説

実物を手に取るとその違いは明らかです。1601はベゼルが光を反射して輝き、1603はマットで落ち着いた印象があります。時計販売店のスタッフによると「1601は来店者の8割が最初に手に取るほど人気」との声もあります。

購入前には、必ず現物の質感を確認することをおすすめします。

文字盤・針・インデックスの違いとは?ディテールの違いで個性を知る

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文字盤デザインのバリエーション比較

ロレックス1601と1603はどちらも多彩な文字盤デザインを持ちますが、1601の方がより高級感のある仕上げが多い傾向です。シルバー、ブラック、ブルーなどの定番カラーに加えて、1601には「パイパンダイヤル」や「ミラーダイヤル」といった希少仕様も存在します。対して1603は、やや控えめで実用性重視のカラー展開が中心です。ヴィンテージ感を楽しみたいなら1601の希少ダイヤルが狙い目です

時代によるインデックスの変遷

インデックスのデザインも時代とともに変化しています。1960年代初期のモデルではドット型やバーハンド型が多く、1970年代後半からは太めのバーインデックスが主流となりました。1601では金属フレーム付きのインデックスが多用され、華やかな印象を与えます。一方で1603はシンプルで視認性を重視したデザインが多く、落ち着いた雰囲気を好む方に適しています。

針の形状と仕上げの差

両モデルともにアルファ針やドーフィン針が用いられますが、1601ではメッキ処理が施された光沢のある針が多く見られます。対して1603ではマットな質感の針が目立ち、日常的に使いやすい視認性を確保しています。視覚的な「抜け感」を演出したいなら1603、装飾性を重視するなら1601が選ばれています。

特殊なダイヤル(ブラック、グレイン等)の存在

1601には「ブラックミラー」や「リネンダイヤル」など、質感の異なる特別仕様が存在します。これらは限定的な流通のため市場価格も高騰しており、コレクターからも注目を集めています。一方、1603はシンプルで均一なサンバーストダイヤルが多く、派手さはないものの時代に左右されにくいデザインです。

希少ダイヤルを狙う際は偽物との見分けが難しいため、専門店での購入が推奨されます。

ブレスレットと装着感の違い:快適性やファッション性も考慮しよう

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ブレスレットの種類と年代による変更点

ロレックス1601と1603では、基本的に「ジュビリーブレスレット」が標準装備されていましたが、時代によって細かな仕様変更があります。特に1960年代後半以降はエンドリンクの形状やバックル刻印が変化しており、年式によって判別するポイントの一つとなっています。1601ではコンビブレスも人気が高く、ゴールドとステンレスのコンビネーションが特徴です。

フィット感と日常使いでの違い

1601のコンビブレスは金属の重みがやや増すため、フィット感に「高級感」を感じる反面、手首の細い方には重さを感じることもあります。一方、1603のステンレスブレスは軽量で、長時間の装着でも疲れにくいというユーザーの声が多数見られます。個体によってはブレスの伸び具合も異なるため、中古購入時は注意が必要です。

コンビモデルの有無と選ばれる理由

1601にはイエローゴールドやホワイトゴールドとのコンビモデルが展開されており、装飾性を求めるユーザーから高い支持を得ています。対して1603はステンレスオンリーの展開が中心で、実用性とコストパフォーマンスを重視する層に人気です。価格差もあり、コンビモデルの方が中古市場では平均5万円〜10万円ほど高く取引されています。

オリジナルと交換パーツの見分け方

純正のブレスレットかどうかは、エンドリンクの刻印やバックルの形状で見分けられます。たとえば「62510H」などのリファレンス刻印が確認できれば、オリジナルの可能性が高いです。

刻印が不明瞭な場合や明らかに現代的なデザインのパーツが使われている場合は、交換品の可能性があります。

購入前にディーラーに確認するか、専門の鑑定を受けることが望ましいです。 

市場価格と資産価値の違い:投資目的にも注目

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現在の中古市場価格帯の比較

1601と1603では中古価格に明確な差があります。2025年現在、1601は約40万円〜90万円、1603は約30万円〜60万円で取引されています。価格差の主な要因は、1601に使用される金素材や装飾性の高さにあります。保存状態や付属品の有無でも価格は大きく上下するため、購入時は詳細な確認が重要です。

希少価値が高いモデルはどちら?

希少性では1601に軍配が上がります。特に「ホワイトゴールドベゼル」や「パイパンダイヤル」仕様の個体は市場流通が少なく、コレクターの注目を集めています。一方で1603も「レアなエンジンターンドベゼル」が残っている個体は少なくなっており、近年評価が上がっています。どちらも製造終了から40年以上が経過しているため、状態の良いものは希少といえるでしょう。

将来的な資産価値の予測

1601は金素材を含むため、資産価値の上昇が期待されています。金相場の影響も受けやすく、長期保有でのリターンが見込めます。1603は安定した価格推移を続けていますが、今後は「状態の良いオリジナル個体」の評価が高まると予想されます。短期的な利益より、長期視点での保有に適したモデルです。

オークションでの落札傾向と実績

過去5年間のオークション結果を見ると、1601は70万円を超える落札が増加傾向にあります。特に付属品完備のフルオリジナル個体は100万円を超える例もあります。1603はやや控えめで、平均40万円前後の落札が中心です。ただし、

ベゼルやダイヤルに希少性がある個体は一気に価格が跳ね上がることがあります。

市場動向を注視しつつ、購入や売却のタイミングを見極めることが大切です。 

1601と1603どちらを選ぶべき?目的別おすすめモデル

1601と1603どちらを選ぶべき?目的別おすすめモデル

ファッション重視で選ぶなら

見た目を重視するなら1601がおすすめです。18金を使用したフルーテッドベゼルは光の反射が美しく、スーツスタイルとの相性も抜群です。特にゴールドのコンビモデルは高級感があり、ファッションのワンポイントとして強い存在感を放ちます。一方の1603は控えめな印象なので、カジュアル寄りなスタイルに合わせたい方向きです。

ビジネスシーンで映えるのは?

フォーマルな場にふさわしいのは1601です。文字盤やインデックスに高級感があり、取引先や社内でも好印象を与えられます。特にホワイトゴールドモデルは派手すぎず、洗練された印象を与えます。対して1603は主張が控えめで、落ち着いたデザインが好まれる職場や業種には適しています

コレクション目的ならどっち?

資産価値や希少性を重視するなら1601が優位です。流通量が少ないパイパンダイヤルやブラックミラー文字盤はコレクター間で非常に人気が高く、今後の価格上昇も見込まれます。一方、1603にも「初期型エンジンターンドベゼル」など、探す楽しみがあります。状態の良い個体を選ぶことがコレクション価値を左右します

初めてのロレックスとしての選び方

初心者には1603がおすすめです。価格帯が比較的手頃で、実用性に優れています。パーツ交換の自由度も高く、オーバーホールのコストも抑えやすい傾向があります。ただし

購入前に「オリジナル状態かどうか」を必ず確認しましょう。

初めてでも失敗しないよう、信頼できる店舗からの購入が基本です。 

よくある質問と回答

よくある質問と回答

Q. 1601と1603の最も大きな違いは?

最も顕著な違いはベゼルの仕様です。1601は金素材のフルーテッドベゼル、1603はステンレスのエンジンターンドベゼルを採用しています。この違いにより、外観の印象や価格帯、希少価値にも差が生じています。デザイン性重視なら1601、実用性重視なら1603という傾向があります。

Q. どちらが資産価値が高いですか?

資産価値という観点では1601の方がやや優位です。理由として、金素材を使用している点とレアダイヤルの存在が挙げられます。例えば、ブラックミラー文字盤の1601は2024年のオークションで110万円超で落札された例もあります。希少性のある仕様を選ぶことが、資産価値を高めるコツです。

Q. 初心者にはどちらが扱いやすいですか?

初心者には1603をおすすめします。理由は「価格が比較的安い」「メンテナンス費用が抑えやすい」「カジュアルにも合わせやすい」などが挙げられます。平均相場は30万円台から見つかることが多く、初めてのロレックスとして手に取りやすいモデルです。特に日常使いを想定している方には向いています

Q. 修理やメンテナンスの違いはありますか?

基本的な構造やムーブメントは共通しているため、大きな違いはありません。ただし、1601の方が装飾パーツが多いため、

外装の磨き直しや交換時にコストがやや高くなる傾向があります。

オーバーホールの相場はどちらも5万円前後が目安ですが、純正部品の確保が年々難しくなってきているため、早めのメンテナンス計画が重要です。

Q. 正規品かどうか見分ける方法は?

ケースの刻印やブレスレットのリファレンス番号、ムーブメントの刻印がポイントです。例えば、ケース裏蓋の内側に「1601」や「1603」の数字が刻まれていれば、モデル判別が可能です。また、ブレスの内側にある「6251H」などの番号も識別材料になります。不安がある場合は、ロレックス正規店や専門の鑑定士による確認をおすすめします。

Q. 他のロレックスモデルとどう違う?

1601と1603は「デイトジャスト」シリーズに属しており、同時期の「オイスターパーペチュアル」や「エアキング」と比較すると、日付表示の有無や装飾性、素材の選択肢に違いがあります。特に1601は装飾面で上位モデルに近く、1603はより実用的な仕様となっています。選び方は、使用目的やスタイルに応じて変わってきます。

まとめ:ロレックス1601と1603の違いを理解して、自分に合った一本を選ぼう

まとめ:ロレックス1601と1603の違いを理解して、自分に合った一本を選ぼう
  • 1601は金素材を使用した高級感あるデザインが魅力。特にフルーテッドベゼルやコンビモデルは人気が高い。
  • 1603はステンレス仕様で実用性に優れ、価格も比較的手頃。日常使いや初めてのロレックスに適している。
  • 両モデルともに36mmケースで共通のムーブメントを搭載し、耐久性と信頼性は抜群。
  • ダイヤルやインデックス、ブレスレットなど細部における違いが多く、個性のある選び方が可能。
  • 将来的な資産価値を重視するなら、希少性の高い1601を選ぶのがおすすめ。

ロレックス1601と1603は、一見すると似ているものの、素材やデザイン、価値の面で明確な違いがあります。自分のスタイルや目的に合わせて、どちらの魅力を重視するかが選ぶ際のポイントです。どちらもヴィンテージならではの風格と存在感を持ち、末永く愛用できるモデルです。この記事で得た情報をもとに、納得のいく一本を見つけてください。

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