ロレックスのリセールバリューが高い理由とは

ロレックスはただの高級腕時計ではありません。投資価値のある資産として、多くのユーザーに選ばれています。特に人気モデルや希少性の高いリファレンスは、新品購入時の価格を大きく上回ることも珍しくありません。

「なぜロレックスはこれほどまでにリセールバリューが高いのか?」という疑問を持つ方も多いでしょう。その背景には、世界的な需要の高さとブランドの信頼性、流通量のコントロールといった複数の要因があります。

中古市場での実際の販売価格を見て、「数年前に購入したロレックスが数十万円も高く売れた」という声も多数聞かれます。時計としての価値と投資対象としての魅力が共存しているのがロレックスの強みです。

今後の購入や売却を検討している方にとって、本記事の内容は後悔しない選択のヒントになります。

この記事で分かること

  • 2025年最新のロレックス高リセールモデルTOP10
  • 市場価格を左右する要素とその傾向
  • 高値で売れるモデルに共通する特徴
  • 買い時・売り時を見極めるコツ
  • 失敗しない購入・売却方法と店舗選びのポイント

2025年最新データで見るロレックスのリセールバリュー傾向

中古市場での取引価格の変動と背景

直近5年間でロレックスの中古価格は平均して20〜30%上昇しています。特に2023年以降はプレミアモデルの価格高騰が顕著です。背景には、新品供給の制限や正規店での入手困難化が影響しています。結果として、入手困難なモデルほど中古市場で高騰しやすくなっています。

為替相場・需要と供給の関係

円安が続く2025年現在、海外バイヤーの日本市場への注目が高まっています。これにより、国内でもリセールバリューが押し上げられる傾向にあります。一方、供給はロレックス社の戦略的な生産数制限により限定されており、需給バランスの崩れが価格上昇に拍車をかけています。

人気モデルに共通する特徴

高リセールモデルにはいくつかの共通点があります。具体的には以下の通りです。

  • ステンレス素材でシンプルなデザイン
  • 希少色(黒・白・青・グリーンなど)の文字盤
  • 現行モデルよりも生産終了モデルが優位
  • 著名人が着用しているモデル
これらの要素を兼ね備えたモデルは、市場で継続的に高値で取引されています。

リセール価値が上がりやすい購入タイミングとは

最も効果的な購入タイミングは「生産終了の噂が出た直後」です。特に、2024年に終了が噂された「ミルガウス」は、発表直後に中古価格が30万円以上上昇しました。

発売直後や人気急騰時に焦って購入すると、割高になりやすいため注意が必要です。

また、年末年始やボーナスシーズンは需要が増すため、売却には好機となる可能性があります。 

リセールバリューが高いロレックスモデルTOP10【2025年版】

1位:デイトナ 116500LN(ホワイト)

2025年も依然として不動の人気を誇るのがデイトナ 116500LN(ホワイト)です。正規店での入手は極めて困難で、中古市場では400万円を超える価格帯で安定しています。セラミックベゼルと絶妙な文字盤のバランスが評価されており、芸能人の愛用も影響しています。

2位:サブマリーナー デイト 126610LN

ダイバーズウォッチの王道として知られるサブマリーナーも高リセールを維持しています。特に「デイト」付きの126610LNは、シンプルなデザインと堅牢な機能性が評価されており、新品より中古の方が高い時期もあったほどです。ステンレスモデルであることが価格安定の理由の一つです。

3位:GMTマスターII ペプシ 126710BLRO

通称「ペプシ」と呼ばれる青×赤ベゼルが特徴のモデルです。旅行者やビジネス層に人気があり、リセール価格は350万円前後で推移しています。ジュビリーブレスとの組み合わせも好評で、長期保有にも適した一本です。

4位:エクスプローラーI 124270

36mmサイズに回帰したことで再評価されたモデルです。コンパクトなサイズ感とミニマルなデザインが、男女問わず人気を集めています。中古価格は新品定価よりやや高めで推移し、特に状態の良い個体は即売れする傾向があります。

流通数が限られるため、タイミングによって価格変動が大きくなる可能性があります。

5位:ヨットマスター40 126622

ヨットマスター40は、プラチナ製のベゼルとスポーティなデザインが特徴です。ステンレススチールとのコンビネーションにより、上品さとタフさを兼ね備えています。2025年現在、中古市場では270〜300万円前後で取引されることが多く、一定のリセール力を維持しています。

6位:デイデイト40 228238

18Kイエローゴールド製のフラッグシップモデル。ラグジュアリー性と希少性が相まって、高価格帯でも安定した需要があります。中古相場は500〜600万円以上と高額ですが、金相場の影響もあり、資産価値の面でも優れています。

7位:シードゥエラー 126600

本格派ダイバーズウォッチとして人気のモデルです。防水性能は1,220mと圧倒的で、プロユースにも耐える設計が魅力です。“赤シード”と呼ばれる赤文字表記がファンの間で高評価。中古価格はおおよそ220〜250万円と堅調に推移しています。

8位:エアキング 126900

2022年にリニューアルされた新型エアキングは、視認性とデザイン性の向上で再注目を集めました。特に文字盤のアラビア数字とグリーンのロゴがユニークで、コレクター人気も高いです。中古市場では180万円〜200万円で安定。

価格は比較的抑えめながら、リセールバリューは高水準を維持しています。

9位:オイスターパーペチュアル41 124300(ターコイズブルー)

発売当初から話題となったターコイズブルーの文字盤モデルは、“ティファニーカラー”としてSNSを中心に人気が爆発しました。国内流通が非常に少ないため、定価の約3倍である250〜300万円での取引も珍しくありません。

10位:ミルガウス 116400GV(グリーンガラス)

2024年に生産終了が発表されたミルガウスは、グリーンサファイアガラスを採用した唯一のロレックスとして希少性が一気に高まりました。価格は急騰し、2023年比で約40万円上昇。中古市場では240〜280万円の価格帯で推移しています。

なぜこれらのモデルが高値で取引されるのか?

生産終了モデルのプレミア価格

生産終了が発表されると、中古市場での価値が急騰します。たとえば、2023年に生産終了した「ミルガウス 116400GV」は、わずか数週間で約30万円のプレミアが上乗せされました。終了後は市場に出回る数が限られるため、コレクターや投資家の間で奪い合いになることが多いです。

ステンレスモデルと希少性

ロレックスの中でもステンレススチール製のスポーツモデルは特に人気です。その理由は「普段使いできる耐久性」と「生産数の絞り込み」にあります。正規店ではほとんど入手できない現状が続いており、結果として中古市場での需要が高まりやすくなっています。

芸能人・インフルエンサーの影響力

有名人が着用したモデルは、即座に注目を集めます。たとえば、俳優の木村拓哉さんが着用していた「エクスプローラーI」は一時的に中古相場が10〜15%上昇しました。テレビ出演やSNS投稿は価格にダイレクトな影響を及ぼすため、動向をチェックすることも重要です。

実需と投資目的の購入層の違い

リセールバリューに影響する要素として、購入者の目的の違いも挙げられます。実需層は機能性やデザインを重視しますが、投資層は価格変動に敏感です。

価格が上昇しそうなモデルには投資目的の買いが集中し、短期間で価格が跳ね上がる傾向があります。

市場の動向を読むうえで、この層の動きは重要な指標です。 

購入時にリセールを意識するなら知っておきたいポイント

正規店と並行輸入店の購入価格の差

リセールを重視するなら正規店での購入が圧倒的に有利です。理由は、正規の保証書や販売履歴が信頼性に直結するためです。一方、並行輸入品は割安に見えますが、保証や履歴の不透明さから買取価格が5〜10%ほど下がる傾向があります。信頼性はリセール価値に直結する要素です。

ギャランティカードの有無と価値への影響

ロレックスでは購入時に発行されるギャランティカードが非常に重要です。このカードがあるかないかで、中古買取価格が10万円以上変動するケースもあります。とくに近年のモデルでは、カード1枚で真贋判断ができるため、業者側も高評価をつけやすい傾向にあります。

傷・メンテナンス・保管状態が価格に及ぼす影響

時計の状態は、査定時に最も重視される要素の一つです。風防の傷やブレスレットの伸びがあるだけで、数万円の減額となることがあります。日常的に使用する場合も、セーム革などでの拭き取りや専用ケースでの保管を徹底することが、資産価値を維持する秘訣です。

付属品の有無とその重要性

箱・保証書・タグ・冊子など、購入時の付属品は全て保管しておきましょう。

「本体のみ」になると、査定額は5〜15%程度低下する傾向があります。

特に人気モデルほど、完品状態での取引が望まれるため、長期保管を前提にした管理が必要です。 

リセール目的で買うならどこで購入・売却すべき?

信頼できる中古時計専門店の選び方

リセールを前提とした購入では、信頼性の高い中古時計専門店を選ぶことが重要です。口コミ評価やGoogleレビューをチェックし、実績のある店舗を選びましょう。買取価格の明示や、過去の販売実績を公開している店舗は安心感があります。アフターサービスや返品ポリシーの有無も比較ポイントです。

オークション・個人売買との違い

ヤフオクやメルカリなどを使った個人売買は高値で売れる可能性がある一方、

トラブルのリスクが非常に高く、保証もありません。

真贋トラブルやキャンセル対応などに慣れていない方には不向きです。一方、業者を介したオークションや委託販売であれば、プロが仲介してくれるため安心度が増しますが、手数料が差し引かれる点は考慮しましょう。

店舗型とオンライン販売のメリット・デメリット

実店舗ではその場での査定が可能で、即金買取を希望する場合には有利です。一方で、オンライン専門の買取業者は在庫を抱えず回転率が早いため、査定額が高くなる傾向にあります。送付の手間や時間はかかりますが、比較的高額で売却できることが多いです。

ロレックス公式認定中古「CPO」とは?

ロレックスが公式に認定した中古品「CPO(Certified Pre-Owned)」は、今後注目の存在です。正規のメンテナンスを受けたうえで、2年間の国際保証が付与されるため、通常の中古よりも高値での再販が見込めます。日本国内でも順次展開が始まっており、投資対象としての価値も高まっています。

よくある質問【FAQ】

ロレックスのリセールに強いカラーは?

最もリセールに強いカラーはブラックとホワイトです。特にデイトナのホワイト文字盤は高い人気を誇り、ブラックよりも10〜20万円高く取引される傾向があります。トレンドに左右されにくく、安定した需要があるため資産価値を保ちやすいです。

一番リセールバリューが落ちにくいモデルは?

「デイトナ 116500LN」や「GMTマスターII ペプシ」は、中古市場での評価が非常に安定しています。これらのモデルは過去5年間で価格が20〜30%上昇しており、暴落リスクも少ないとされています。常に需要があるため、売却時も困ることはほとんどありません。

リセール前にやっておくべきメンテナンスは?

売却前にクリーニングや簡易メンテナンスを行うことで、見た目の印象が大きく変わります。ただし、

オーバーホールや研磨は控えるべきです。研磨をするとオリジナルの形状が損なわれ、減額対象になることがあります。

風防やブレスレットの汚れを落とす程度にとどめましょう。

リセールを考えるなら購入後どれくらい保有すべき?

購入直後はリセール価格が安定しないため、最低でも1年以上の保有が推奨されます。モデルによっては2〜3年でプレミアがつくこともあり、例えばサブマリーナーは3年後に30万円の値上がり実績があります。短期売却よりも中期保有が利益を生みやすいです。

中古で買ってもリセールは期待できる?

中古購入でもリセールは十分に狙えます。特に正規保証書付きの人気モデルであれば、購入価格より高く売れるケースも珍しくありません。ただし、付属品や状態、購入価格に注意が必要です。状態が良ければ、短期でも利益が出る可能性があります。

保証書や箱を失くしてしまった場合はどうなる?

保証書や箱がないと、

リセール価格が10〜20%下がる可能性があります。

特に保証書は真贋確認の重要な証拠となるため、査定時の印象に大きく影響します。リセールを視野に入れるなら、必ず大切に保管しておくべきです。 

まとめ:ロレックスのリセールバリューを最大化するには

ロレックスを高く売却するためには、購入前から意識すべきポイントが多く存在します。以下に、これまで紹介した内容を分かりやすく整理しました。

  • 人気モデルや生産終了モデルを狙うことでリセール益が出やすい
  • 正規店での購入や付属品の保管が買取価格に直結する
  • リセールに強いカラーやサイズを選ぶのが有効
  • 中古市場の動向や為替、海外需要も定期的にチェックする
  • 売却時は信頼性の高い店舗や公式CPOなどの選択肢を活用する

ロレックスは単なる時計ではなく、資産価値を持つプロダクトです。購入から売却までのプロセスを戦略的に考えることで、満足度の高い結果につながります。将来的な価値を見据えて、モデル選び・管理・売却先の選定を丁寧に行いましょう。

目先の価格や人気だけに惑わされず、長期的な価値に注目することがリセール成功のカギです。