【保存版】ロレックス ベゼルの外し方とやってはいけない5つのミス
ロレックスのベゼルは自分で外せる?まず知っておきたい基本知識
ロレックスのベゼルを外したいと考える方は多いですが、その構造は意外と繊細で、誤った方法では破損のリスクも伴います。
特に人気モデルのサブマリーナやGMTマスターは、ベゼルの仕様が異なるため、正しい知識がなければ思わぬトラブルにつながることも。
「専用工具があれば誰でも外せるの?」「保証が無効になるって本当?」など、よくある疑問に対して、この記事では実際の作業方法からやってはいけない注意点まで丁寧に解説します。
初めての方でも安心して読み進められる内容になっており、プロ任せにする前に知っておきたいリアルな情報が満載です。
誤った手順で作業すると、クリック音が鳴らなくなる・外装が傷つくなどのトラブルに繋がります。
この記事で分かること
- ロレックスのベゼル構造とモデル別の違い
- 正しい外し方と必要な工具の具体例
- やってはいけない5つのミスとその対処法
- プロに任せるべきケースと自分でやるリスク
- カスタム・交換時に気をつけるべき法的・保証の注意点
ロレックスのベゼル構造と外し方の基礎知識
ベゼルの種類とその特徴
ロレックスのベゼルにはいくつかの種類があります。代表的なのは「回転ベゼル」「固定ベゼル」「フルーテッドベゼル」です。
たとえば、サブマリーナやシードゥエラーには逆回転防止ベゼルが搭載され、潜水時の安全性を考慮した設計になっています。一方、デイトジャストなどに見られるフルーテッドベゼルは見た目の美しさと気密性の高さを兼ね備えています。
ベゼルの構造や形状によって、外し方も大きく異なる点が重要です。
ベゼルが固定されている仕組みとは?
ベゼルはケース本体に圧着される形で固定されています。多くのモデルでは、ベゼルスプリング(クリックバネ)や留めリングを使用した多層構造です。
この構造があることで「カチカチ」としたクリック感が生まれます。部品は非常に小さく、外す際に破損・紛失しやすいため、慎重な作業が必要です。
無理に引き抜こうとすると、スプリングが歪みベゼルの回転機能が失われるリスクがあります。
外し方を知る前に確認すべきこと
作業前に確認しておきたいのは「モデル名」と「ベゼルの状態」です。年式や型番によって構造が異なることがあり、サブマリーナの旧型と現行型では留め具の方式も違います。
また、キズや歪みがあると、工具が引っかかりやすく、作業ミスの原因になります。
- モデル番号(例:116610LN、126610LNなど)
- ベゼルの種類と固定方式
- 過去の修理履歴や改造の有無
これらの情報を確認することで、作業の成功率が高まります。
モデルごとの違いに要注意(サブマリーナ/GMTマスターなど)
サブマリーナやGMTマスターなどのスポーツモデルでは、ベゼルの仕様に細かい違いがあります。
たとえばGMTマスターは両方向回転式であり、サブマリーナは片方向のみ回転。これにより内部のクリックバネの構造も異なります。
さらに、セラミックベゼル採用モデルは外す際の割れリスクが非常に高いため、特に注意が必要です。
知らずに作業を進めると高額なパーツ交換が必要になる場合があります。
ロレックス ベゼルの正しい外し方【ステップ解説】
必要な工具と準備
安全にベゼルを外すためには、専用工具の使用が欠かせません。特に使用頻度の高いアイテムは以下の3つです。
- ベゼルリムーバー(専用ナイフ):薄く鋭い刃先でベゼルとケースの隙間に差し込みやすい
- ラバーシート:時計本体の滑り止めとして使用
- 保護テープ:ケースやラグの傷防止に必須
ベゼルの表面や側面を養生することも重要です。直接金属が触れる箇所はすべて保護してから作業しましょう。
ベゼルを傷つけずに外すコツ
力任せにこじ開けるのはNGです。コツは「角度」と「支点の取り方」です。
まず、ベゼルリムーバーを慎重に隙間へ差し込みます。このとき、無理に押し込むとセラミックベゼルなどは割れてしまう可能性があります。
ゆっくりと「てこの原理」で持ち上げるように回すと、安全に外れやすくなります。
クリックスプリングの破損を防ぐため、絶対に一点に力を集中させないでください。
実際の外し方:丁寧にステップ解説
以下の手順で進めると、初心者でも比較的安全に取り外すことができます。
- ラグ周辺に保護テープを貼る
- ベゼルリムーバーを12時または6時方向から差し込む
- てこの要領でゆっくりと持ち上げる
- 周囲を少しずつ浮かせながら360度取り外す
一方向から無理に外すと、ベゼルが歪んで再装着できなくなることがあります。
ベゼルを外した後にやるべきこと
取り外し後は、クリックスプリングやダストリングの状態を確認します。摩耗や破損が見られる場合は、早めの交換が必要です。
また、ケースの縁にはホコリや皮脂がたまりやすいため、綿棒やエアダスターなどで丁寧に清掃します。
このタイミングで清掃を怠ると、再装着後に回転がスムーズにいかなくなることがあります。
最後に、外したベゼルは傷がつかないよう個別のパーツケースなどに保管しましょう。
やってはいけない!ロレックスのベゼル外し5つのミス
力まかせに外そうとする
力任せに作業すると破損のリスクが急増します。特にセラミックベゼルは非常に硬くてもろいため、割れやすいのが特徴です。
過去には、ナイフ状の工具を無理に押し込んだことで、クリックバネごと破壊してしまい、修理費が5万円を超えたケースも報告されています。
慎重さを欠いた操作は、かえって高くつく結果になります。
工具を選ばず適当に使う
ドライバーやナイフなど、手元にあるもので代用しようとするのは避けましょう。
専用工具は力を分散させる設計になっており、時計へのダメージを最小限に抑えます。一方で、汎用工具では部分的に力が集中し、ベゼルが歪む原因になります。
Amazonなどで2,000円程度から専用工具が販売されているので、投資する価値は十分にあります。
汚れやホコリを取り除かずに作業
ベゼルとケースの隙間には、皮脂やホコリがたまりやすいです。これを取り除かずに工具を差し込むと、摩擦によってベゼルの側面にキズが入る可能性があります。
また、内部にホコリが入り込むと、再装着後に回転がスムーズでなくなることもあります。
- エアダスターでの吹き飛ばし
- 綿棒や柔らかいブラシでの拭き取り
- マイクロファイバークロスでの拭き上げ
これらの清掃工程は、わずか数分で完了します。
無理に外してクリック音を壊す
ロレックス特有の「カチカチ音」は、ベゼル内部のクリックバネによって生まれます。
このバネは非常に繊細で、わずかな歪みでも音が出なくなったり、回転が不均一になったりする原因となります。
ベゼルの裏側にバネが見えた時点で手を止めることが重要です。
再調整には時計技師による分解修理が必要となるため、5,000円〜1万円以上の追加費用がかかる場合があります。
外した後のベゼルを放置してしまう
外したベゼルをそのまま机に置いたり、布にくるまずに放置したりすると、細かいキズがついてしまうことがあります。
特にセラミックやプラチナインサートが使われたモデルでは、わずかな接触でも光沢が損なわれることがあるため注意が必要です。
以下のような保管方法がおすすめです。
- ジュエリー用ケースに入れる
- シリカゲルと一緒に密閉容器に保管
- マイクロファイバーで包んで収納
再装着までの短時間でも丁寧に扱うことで、状態を良好に保てます。
プロとDIYの違いを知ろう:外し方を誰に任せるべきか?
時計修理業者に依頼する場合のメリット・デメリット
専門業者に依頼する最大のメリットは安心感です。経験豊富な技師が専用工具を使用し、ベゼルやケースに傷を付けるリスクを最小限に抑えて作業します。
一方で、デメリットとしては費用がかかる点が挙げられます。作業代だけで3,000〜6,000円、クリックスプリングの交換が発生すれば1万円を超えることもあります。
ただし高価なロレックスを扱う上では、安全性にコストを払う価値があると感じるユーザーも少なくありません。
自分で外す場合のリスクと責任
DIYでの作業は費用を抑えられるのが大きな利点です。必要な工具は数千円で揃い、慣れれば数分で作業できるようになります。
しかし、知識や準備が不十分だと、取り返しのつかないトラブルを招く可能性があります。ベゼル破損やクリック音の消失、ケース傷など、元に戻せないダメージが発生しやすいです。
DIYを選ぶなら、成功・失敗すべてを自己責任で受け入れる覚悟が必要です。
正規店・専門店の取り扱い事情
ロレックスの正規販売店では、基本的にベゼルの脱着作業だけの受付は行っていません。公式修理センター経由でのオーバーホールが前提となる場合が多く、納期は最短でも2〜3週間が一般的です。
また、非正規の時計修理専門店では、モデルによっては受付を断られるケースもあります。
依頼前に「対応可能モデルかどうか」「作業保証があるか」を確認しましょう。
SNSやYouTubeでよくある誤解
「誰でも簡単に外せる」「工具さえあればOK」など、SNSや動画で見かける情報には注意が必要です。
これらの発信者は熟練者である場合が多く、編集された映像は作業の難しさを正確に伝えていません。
また、ベゼルの構造はモデルごとに異なるため、参考にしても適合しないことがあります。
安易に真似するとベゼルや内部機構の破損を招く恐れがあります。
ロレックスのベゼルを交換・カスタムしたい場合の注意点
純正ベゼルと社外品の違い
純正品と社外品では精度と品質に大きな差があります。純正ベゼルはロレックスが厳格な基準で製造しており、素材や寸法の精度が高いです。
一方で社外品は価格が安く、デザインも多様ですが、取り付け時のフィット感に難があるものもあります。
ユーザーの中には「ベゼルがガタついた」「クリック感が曖昧になった」という声も見られます。
見た目だけで選ぶと、使用感や耐久性に不満が出る可能性があります。
カスタムベゼルに関する法的リスクと保証問題
純正パーツ以外の使用はロレックスの国際保証が適用外になる可能性があります。
特に、正規店や公式修理センターでの対応は非常に厳格で、カスタムが確認された時点で修理を断られることもあります。
また、販売時にも「改造品」とみなされ、評価が大きく下がるケースがあるため、資産価値を意識するなら注意が必要です。
中古市場での価値が変わる可能性
中古時計市場では、カスタム品と純正品で査定額に明確な差が生まれます。
たとえば、同じGMTマスターⅡであっても、純正ベゼル付きと社外カスタムでは最大で10万円以上の差がつくことがあります。
将来的に売却や下取りを検討している方は、カスタムによる価値低下リスクを理解しておく必要があります。
正規店の対応方針と将来の修理への影響
ロレックス正規店では、カスタムされた個体に対して一切の修理を行わない方針を取っています。
また、社外品が取り付けられていた履歴があるだけでも、将来的な修理やメンテナンスの際に影響を受ける場合があります。
このため、ベゼルを外しただけでも元の状態に戻さずに正規店に持ち込むのは避けた方がよいです。
少しの改造でも「非オリジナル品」として扱われるリスクがあるため、慎重な判断が求められます。
よくある質問と回答【Q&A形式】
Q1:素人でもベゼルを外すことはできますか?
正しい知識と工具があれば可能ですが、リスクはあります。たとえば、セラミック製のGMTマスターⅡのベゼルは非常に割れやすく、工具の差し込み角度を誤るとすぐに破損します。
実際に、自力で外してスプリングを紛失し、再調達に1週間かかったという報告もあります。
自信がない場合は、時計専門店に依頼するのが安全です。
Q2:ベゼルを外しただけで保証対象外になりますか?
ロレックスの国際保証は、非正規な分解を行うと無効になる可能性があります。
正規店に持ち込んだ際、改造や分解の痕跡があれば、修理受付を断られることがあります。特に、再装着後に回転が不自然な場合は検査で発覚するリスクも高いです。
将来的な修理やメンテナンスを視野に入れるなら、分解は避けるのが無難です。
Q3:ベゼルが外れにくい場合の対処法は?
まずは、時計を水平に置き、ラグや風防をしっかりと保護したうえで、12時または6時側からゆっくりと持ち上げてみましょう。
それでも外れない場合は、ベゼル内部のグリスや汚れが原因の可能性もあります。エアダスターで隙間を軽く掃除するだけで取りやすくなることがあります。
それでもダメなら、無理に外さず専門業者に依頼してください。
Q4:クリック音の調整は自分でできますか?
クリック音の発生源はベゼル下のスプリングで、軽度の調整は可能ですが難易度は高めです。
誤ってスプリングを変形させると「カチカチ」という音が消えるだけでなく、ベゼルが空回りしてしまいます。
一部のユーザーはスプリングの角度をピンセットで微調整していますが、自己責任での作業が前提です。
Q5:ベゼルの交換は正規店で可能ですか?
はい、可能です。ただし条件があります。原則として、正規オーバーホールとセットで対応されることが多いため、即日交換には対応していません。
交換費用はモデルによって異なりますが、例としてサブマリーナのベゼル交換は約3万〜5万円が相場です。
カスタムされた履歴があると、交換自体を断られることがあるので注意しましょう。
Q6:どのモデルが一番外しやすいですか?
比較的外しやすいのは、アルミベゼルを採用していた旧型エクスプローラーⅡやGMTマスターです。
これらは工具が差し込みやすく、構造もシンプルなため、DIY向きとされています。
ただし、現行モデルではセラミック製が主流で、構造も強化されているため、難易度が一気に上がります。
まとめ:ロレックス ベゼルの外し方と注意点
ロレックスのベゼルは構造が精密で、外す際には専門知識と正確な作業が求められます。
本記事では、モデルごとの違いや正しい外し方、やってはいけないミス、カスタムのリスクなどを網羅的に解説しました。
特に、セラミックベゼルやクリック機構の取り扱いには注意が必要です。少しのミスで高額な修理費が発生することもあります。
記事の要点を以下にまとめます。
- モデルによりベゼル構造が異なるため、事前確認が必須
- 工具や保護材を適切に準備すれば、自力での作業も可能
- 「力任せ」「工具の誤使用」「養生不足」は破損リスク大
- 正規店ではカスタムや分解痕があると修理を断られる可能性あり
- 将来的な資産価値を意識するなら純正状態の維持が望ましい
作業に不安がある場合は、迷わず時計専門の技術者に依頼することをおすすめします。正確な知識と慎重な姿勢が、あなたの大切なロレックスを守ります。
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