【ミルガウスはダサい？】ロレックスで異端視される5つの理由とは

2025/05/01

ダサいミルガウス

ミルガウスは本当にダサい？その疑問を深掘りします

ロレックスの中でも異彩を放つ存在として知られる「ミルガウス」。しかしSNSやレビューでは「ダサい」という声がちらほら見受けられます。「本当にそうなの？」「なぜそんな評価になるの？」と気になる方も多いのではないでしょうか。

結論から言えば、ミルガウスが“ダサい”かどうかは、好みと理解度に大きく左右されるというのが実情です。一般的なロレックスのイメージとは異なる要素を持つため、ファッション性やデザイン性に対して賛否が分かれるのです。

ただ、その“異端性”こそが、コアなファンにとってはたまらない魅力になっていることも事実です。

「ありきたりなロレックスには飽きた」「個性のあるモデルがほしい」という声も多く、一定層から熱狂的に支持されているのです。

この記事では、そんなミルガウスの魅力と“ダサい”とされる理由を、さまざまな角度から深掘りしていきます。

この記事で分かること

ミルガウスが「ダサい」と言われる5つの具体的な理由
他のロレックスとの明確な違いと特徴
ミルガウスをおしゃれに着けるためのコツ
実際のユーザー評価や中古市場での動向
どんな人にミルガウスが向いているのか

ロレックス・ミルガウスとは？基本情報と特徴

ミルガウスの誕生背景と歴史

ミルガウスは1956年、科学者やエンジニア向けにロレックスが開発した特殊モデルです。その最大の特徴は、強力な耐磁性能を備えている点です。ミルガウスという名称は「ミル＝1000、ガウス＝磁束密度の単位」から来ており、1,000ガウスまでの磁気に耐えることが可能です。

当時の原子力研究所や病院など、磁場の強い環境で働く専門職のために開発されました。発売当初はあまり人気が出ず、1988年には一度生産終了。しかし2007年に復刻されてからは、独自性のあるモデルとして再注目を集めるようになりました。

他モデルとの明確な違いとは

ミルガウスは、他のロレックスとは一線を画す設計です。最大の違いは、磁気からムーブメントを守るための軟鉄製インナーケースの存在です。これにより磁場の影響を受けにくく、精度が安定します。

また、秒針の形状にも個性があります。雷の形をした「イナズマ針」は、ミルガウスを象徴するユニークなデザイン要素です。さらに、グリーンサファイアクリスタルを使用した風防は、ロレックスの中でもミルガウスだけに採用されている特別仕様です。

なぜ「科学者向け時計」と呼ばれるのか

ミルガウスは、CERN（欧州原子核研究機構）をはじめとする研究施設での使用を想定して設計されました。強力な磁場環境でも高精度を保つことが求められていたため、ロレックスは新しい耐磁構造の開発に取り組みました。

その結果、他の機械式時計が磁気で狂ってしまう状況でも、ミルガウスは安定して稼働できるという信頼性を獲得。今でも「科学者向け」「研究者向け」といった文脈で紹介されることが多いのです。

現行モデルのスペックとバリエーション

現行モデル（Ref.116400GV）は、自動巻きムーブメントCal.3131を搭載。パワーリザーブは約48時間、防水性能は100メートルです。ケース径は40mmで存在感がありながらもバランスの取れたサイズ感です。

カラーバリエーションは「Zブルー」「ブラック」の2種類が中心で、いずれもグリーンサファイアガラスを採用。文字盤のカラーや針の配色など、細部に個性的なデザインが施されています。

ただし、2023年に生産終了が発表されたことで、中古市場では価格が高騰しているため購入を検討している方は早めの判断が必要です。

「ダサい」と言われる5つの理由

カラフルな秒針が好みを分ける

ミルガウス最大の特徴である「イナズマ型オレンジ秒針」は、ユニークである一方、クラシカルなロレックスを好む層からは「派手すぎる」「子供っぽい」と評価されることがあります。特にブラック文字盤にオレンジ針を組み合わせたデザインは、ファッションに合わせにくいと感じる人もいます。

一方で、「他の人と被らない」「一目でミルガウスと分かる」として、個性重視のユーザーには高く評価されている側面もあります。

厚みのあるケースでスーツに合わない？

ミルガウスは耐磁性能を確保するため、ケース厚が13mmを超える設計です。これは同サイズのデイトジャスト（約11.7mm）と比べても分厚く、シャツの袖に収まりにくいという実用面での課題があります。

ビジネスシーンにおいては「スマートに見えない」「主張が強すぎる」と感じる人も少なくありません。スタイリングが難しくなる点が、ダサいと感じさせる一因です。

マニアックすぎるコンセプトが一般受けしにくい

ロレックスは一般的に「成功者の象徴」や「資産価値が高い高級時計」として広く認知されています。その中で、ミルガウスは「耐磁性能を追求した科学者向けモデル」という特殊な背景を持ちます。

このコンセプトに共感できない人からは、「意味がわからない」「選ぶ理由が伝わらない」と敬遠されることもあります。万人受けする魅力が見えづらいのも、「ダサい」と言われやすい理由の一つです。

ロレックスらしさが薄いと感じられがち

ミルガウスは「ロレックス＝王道・クラシカル」といったイメージから少し逸れた存在です。ブロック体のインデックスやグリーンガラス、オレンジの差し色など、視覚的な遊び心が強いため、伝統的なロレックスの象徴を求める人にとっては“らしくない”と感じることがあります。

「ラグジュアリー時計としての威厳に欠ける」「一見するとロレックスと分からない」という印象を持たれることもあり、ブランドアピールを目的としたユーザーからは選ばれにくい傾向があります。結果として、他のモデルより“ダサい”という評価がつきやすくなるのです。

逆に「ダサくない」と評価される理由

個性派ロレックスとして根強い支持

ミルガウスは、ロレックスの中でも唯一無二の個性を持つモデルとして、個性派ユーザーから支持されています。一般的な高級時計とは異なるデザインが、「人と違うものを持ちたい」というニーズにマッチしているためです。

特に若年層やファッション業界のプロからは「一目で分かる」「オシャレ上級者の時計」として評価されることもあります。万人受けはしないものの、一定層から強く支持されているのが大きな特徴です。

一部で「通好みのモデル」として人気

ミルガウスは、ロレックスの中でも知る人ぞ知る“通の一本”とされています。特に、サブマリーナーやデイトナなどの王道モデルをすでに所有している人が、次の一本として選ぶケースが多いです。

「実用性よりもストーリー性」「他人と被らない選択をしたい」という人にとって、ミルガウスは高い満足度をもたらします。時計通の中では“選べる自分がカッコいい”という評価も得ているのです。

科学的背景とユニークな設計に魅力

耐磁性能という明確な目的を持って設計されたミルガウスには、ストーリーがあります。科学者や技術者のために誕生したという出自は、他のモデルにはない魅力です。

磁気に強い構造やイナズマ型秒針、グリーンサファイアクリスタルなど、見た目と機能の両方でユニークさが際立ちます。これらの要素が「意味のある個性」として評価されているのです。

ミルガウスならではの所有感と満足度

「ミルガウスを着けているだけで会話が始まる」「時計に詳しい人と打ち解けやすい」という声もあります。他モデルでは得られない、所有すること自体の楽しさがあるのが特徴です。

また、2023年の生産終了により市場での注目度が上昇中です。限定感のあるモデルとしての魅力が加わり、ファンの間では“今こそ買い時”との声も見られます。

万人受けを求めない人こそ、ミルガウスの真価を感じられる時計です。

他ロレックスモデルと比較！ミルガウスの立ち位置とは

サブマリーナーやデイトナとの違い

結論から言えば、ミルガウスは「実用性＋独自性」を重視した異端モデルです。ダイバーズウォッチであるサブマリーナーは防水性や視認性に優れ、デイトナはクロノグラフ機能を持つスポーツモデルです。

一方で、ミルガウスは耐磁性という特殊機能を持ちつつも、ベゼルが固定式でシンプル。装備面では他モデルに劣る印象を受けるものの、見た目と機能のバランスを重視するユーザーにとっては魅力的です。

エクスプローラーとのデザイン・機能比較

エクスプローラーもまた、シンプルで機能的なモデルとして人気です。36mmまたは40mmのケースサイズに、視認性を重視したデザイン。日付表示のない点も共通しています。

しかし、ミルガウスはイナズマ針やカラフルな文字盤といった遊び心のある装飾が加わっており、よりファッショナブルな印象です。シンプル重視ならエクスプローラー、個性を求めるならミルガウスという選択が明確に分かれます。

投資価値・中古相場から見る選び方

リセールバリューの面では、デイトナやサブマリーナーに軍配が上がります。特にデイトナは需要過多でプレミア価格が付きやすく、資産価値を意識する層に人気です。

しかし、2023年のミルガウス生産終了により、今後の価格上昇が見込まれています。現時点では他モデルより割安ですが、将来的なプレミア化に期待する声も増加中です。

ミルガウスを選ぶべきユーザー像

ミルガウスは「自分だけのロレックスがほしい」「人と被りたくない」という人に向いています。また、科学・工業分野に携わる人からの共感も高く、ストーリー性を重視する方に選ばれています。

さらに、カジュアルファッションに合わせやすいため、オンオフ問わず使いたい人にもおすすめです。

ただし、フォーマルな場や堅めのビジネスシーンでは控えめに使うのが無難です。

ミルガウスをおしゃれに着けこなすコツ

ファッションと時計のコーディネート術

ミルガウスは遊び心あるデザインが特徴のため、カジュアルスタイルとの相性が抜群です。例えば、デニムにシンプルなTシャツというラフな装いでも、ミルガウスを合わせることで洗練された印象になります。

一方で、あまり装飾の多い服装と合わせると、時計の個性が埋もれてしまうことも。シンプルな服装に映えるようコーディネートするのがポイントです。

ベルト交換でイメージを変える方法

ステンレスブレスレットの印象が強いミルガウスですが、革ベルトやNATOベルトに交換することで雰囲気が一変します。とくにブラックやネイビーのレザーベルトは、落ち着いた印象を演出できるため、ビジネスにも活用可能です。

20mm幅の汎用ベルトが使えるため、バリエーションも豊富。季節やシーンに合わせて付け替える楽しみも、ミルガウスの醍醐味といえるでしょう。

カジュアルからビジネスまで対応するスタイル提案

ミルガウスは派手に見えがちですが、色味を抑えた「ブラックダイヤルモデル」ならスーツにも馴染みます。ダークスーツに差し色として取り入れると、周囲と差がつく印象になります。

休日には、ジャケットスタイルやパーカーと合わせることで程よい抜け感が出ます。「堅すぎず・ラフすぎない」バランスが鍵です。

SNSで人気の実例コーデを紹介

InstagramやPinterestでは、ミルガウスを取り入れたコーデが数多く投稿されています。特にZブルーモデルは、白T＋ブラックパンツというミニマルなスタイルに映えると人気です。

ファッション系インフルエンサーの間でも「遊び心があるけど品がある」として評価されており、20〜40代男性を中心に支持が広がっています。

個性を活かすには、服装を引き算で整えるのが成功のコツです。

よくある質問と回答【ミルガウス編】

Q. ミルガウスはどんな人に向いていますか？

ミルガウスは、他人と被らないロレックスを求める人にぴったりです。特に、デザインやストーリー性を重視する方に評価されています。科学やテクノロジーへの興味がある方、個性を大切にしたい方に向いています。

Q. ダサいと感じた場合、リセールは厳しいですか？

たしかに一部では「ダサい」と言われることもありますが、2023年の生産終了により中古市場では価格が上昇傾向にあります。状態やモデルによっては、購入価格以上で売却できるケースもあります。

Q. なぜ他のロレックスより評価が分かれるのですか？

最大の理由はデザインです。イナズマ針やオレンジの秒針など、ロレックスらしくないポップな要素が評価を分けています。また、実用性よりもコンセプト重視の設計である点も、好みが分かれる原因です。

Q. ミルガウスは今後値上がりする可能性がありますか？

はい、十分にあります。実際に、生産終了が発表された2023年以降、中古相場は平均15～20％上昇しています。特にZブルーなど人気カラーは価格高騰中です。希少性と独自性が今後の価格に影響すると考えられます。

Q. ミルガウスの人気カラーはどれ？

もっとも人気が高いのは「Zブルーダイヤル×グリーンサファイアガラス」の組み合わせです。SNSや中古販売サイトでも取り扱いが多く、ファッション性・視認性・希少性の3点でバランスが良いとされています。次いでブラックダイヤルモデルも安定した人気を誇ります。

Q. 生産終了の噂は本当？

はい、事実です。ロレックスは2023年の新作発表で、公式にミルガウスの生産終了を発表しました。

今後は新品での入手が困難になるため、中古市場での動向に注目が集まっています。

まとめ：ミルガウスは“通好み”な魅力を持つモデル

「ダサい」と言われる背景には、個性的なデザインや独自のコンセプトがある
磁気耐性というユニークな機能が、他のロレックスと差別化される要素
イナズマ針やグリーンサファイアガラスなど、装飾面で好みが分かれやすい
コアなファンからは「通好み」として高評価を受けている
2023年の生産終了により、今後の価値上昇も見込まれている

結論として、ミルガウスは万人受けするモデルではありません。しかし、その独自性こそが最大の魅力です。派手さや特殊性にネガティブな印象を持つ人もいる一方で、それらをポジティブにとらえる層も確実に存在します。

実用性よりも“語れる時計”を求める人にとって、ミルガウスは非常に魅力的な選択肢です。他と違うことに価値を感じるあなたには、間違いなくフィットする一本です。

見た目だけで「ダサい」と判断せず、その背景や設計思想に目を向けることで、ミルガウスの本当の価値が見えてきます。

ロレックスライフ